山と海と革と。

詩作に耽って虎になりたい。こんなはずじゃなかった社畜の日記。

【マンガレビュー】ふしぎの国のバード

 

 

普段からアホほどマンガを読んでるのに

全く紹介しないのも何となく勿体無く感じまして、

これからはちょいちょいマンガの感想なんかも書いて行きたいと思う所存。

 

 

 

ふしぎの国のバード 作:佐々大河

 

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

 

 

 

 

 

 

時は1878年

ちょうど第三回パリ万博が開かれた年らしいので、

仁Jinと同じくらいの年代のお話です。

仁の中でもはしご芸をする親子が万博に行く話がありました。

 

主人公は英国人女性のバードさん

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イザベラ・バードさん表情豊かでカワイイ

 

バードさんは当時の社会からすると驚異的なことに女性の冒険家です。

バードさん訪日の目的は当時からすれば正に命知らず会津道を抜けての蝦夷入りです。

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そして大事なヒロイン?は苦労の独学通訳兼ガイドのイト(伊藤)君

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知らない事も有る

 

 

外国人の視点から当時の日本の風俗を切り取るという構成なので、

その風俗の奇異さに共感しやすいです。

 

日本の風俗だったはずなのに今はほとんど見られないものなので凄く奇妙に思える。

 

一巻ではバードさんが日本国内を旅行するためのパスポート

英国公使がわざわざ日本政府に交渉し、手に入れてくれるシーンがあるのですが、

その公使がこういうのです。

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当時の風習を奇異に感じるということは確かにそうなのかもしれません。

これが自分のルーツの国の話なのでちょっと変わった感慨も持てます。特に衛生面に関してはギャップがすっごい。

やたら虫を忠実に描くのでバードさんの寒肌がこっちまで移ってきそうなほど。

 

 

バードさんの「自分の価値観とは全く違う風習も果敢に受け入れようと努力する姿勢」は見習いたくなります。

 

 

ちなみに2巻は、

お風呂衛生がテーマです。つまりお風呂回です。

あとは分かるな?

 

 

 

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髪を下ろしたバードさんかわいい

 

 

外国からの価値観が入り込み、内の文化と少しずつぶつかり融合して行く

少し前の時代のお話。

正に過渡期。読んで見ると今の日本の姿と被るところもあるかも知れません。

労働環境とか(社畜感)

 

旅はまだまだ始まったばかり、都会から離れれば離れるほど

カルチャーギャップは大きくなって行きます。

3巻も楽しみ。

 

 

 

 

 

ところでバードさんがお母さんに似なくて本当に良かったです。

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母バード。ゾンビ物で序盤に死にそうな顔してる。

 

ちゅうか妹ヘンリエッタさんもお母さんも黒髪でバードさんだけ金髪なのは伏線なのかな?お父さんが金髪だったら全然有りえるけど。

冒険家という道を選んだ理由がそこに有ったり無かったりするのかも。

 

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)